適応障害を調べる中で他の精神疾患についても知識を増やし、カサンドラ症候群という言葉を知りました。
自身は職場のストレスが原因で適応障害になったのですが、その本当の原因に気がつくことで、抑うつ症状が改善していったように感じています。
「今の職場では駄目だったけれど、きちんと休んだら新しい職場でやっていける。」そう思えるようになりました。
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適応障害になった理由を改めて考える
適応障害となった原因について当初は自分の生真面目過ぎた性格にあると考えていました。自身の性格に加え、職場の過渡期で業務過多が重なり適応障害となったのだと。
一度そう結論付けて心身を休めていたものの、正直どこか釈然としないものがありました。
以前はフリーランスとして全業務と責任を負いながら、もっとハードに働いていた時期もあり、「責任が軽くなった会社員という働き方で適応障害となったのはなぜだろうか?」「他になにか原因があるのでは?」と思ったのです。
そこで自分自身で無く、周囲の方々に目を向けていった際に、「直属の上司が原因だったのでは?」と気がつくことになりました。
上司が発達障害である可能性
自分の上司の言動を振り返るといわゆる発達障害の特徴がありました。
- 周囲の空気を読むことができない
- 感情を抑えられない
- 肝心のときに謝れない
- 仕事の進め方、報告する際の正確性に異常なこだわりがある
- 落ち着きが無く作業ミスが多い
- 段取りが苦手
…以前から、上司は何かメンタル疾患があるのでは?と思っていましたが、発達障害のなかの自閉スペクトラム症と注意欠如・多動性障害(ADHD)の特徴に当てはまっています。
上司はプレイングマネージャーだったのですが、部下への連絡もれや業務管理が出来ていないことや、衝動的に物事を進めていくためトラブルも多く、部下たちは他部署から詰められることもしばしば。
上司が実作業をすれば自信満々な姿とは逆に確認ミスでの誤処理も多かったので、部下の立場としては気を遣う場面も多かったです。
上司が本当に発達障害と診断されているのかは知りませんが、そう考えると納得感がありました。
職場でカサンドラ症候群
上司が発達障害であれば、自身が適応障害となってしまったのはカサンドラ症候群(コミュニケーションがうまくいかず、身近な人が不安や抑うつ症状など心身に不調をきたすこと)であったのだと納得がいきます。
上司は他の同僚たちから一緒に働くことがストレスに感じると言われていたこともあって、この半年ほどは自分が上司とふたりで業務対応する機会も多くなっていました。
上司のやり忘れたタスクが毎日のように自分に降ってきて、雑に割り込みで業務が追加されていくことに怒る気も失せましたし、トラブルを他人のせいと信じ込む発言には勘弁して欲しいと真剣に転職活動を検討していましたからね…
原因に納得し、頭のなかがすっきりとした
上司が原因でカサンドラ症候群に陥った結果、自分は抑うつ症状で適応障害となった。と考えると、今まで靄のかかっていた自分の思考がすっきりとしていきました。
「自身は部下としてこの上司に関わらないことが最善手、原因に蓋をして適応障害となった自分だけに問題があると考えていたのはナンセンスだった。」と理解したことで、転職を視野にいれて行動していく決意ができました。
退職に際しては上司とやりとりが必要となることもあってストレスが続きますが、やや前向きな感情も出てきて心身ともに改善した状況で新たな職場で働こうという気持ちになっていきました。
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■あとがき
退職予定日まであと2日。
天気は不安定も頭はクリア、体調が良くなっている感じがします。