適応障害となったストレス原因の職場環境

仕事を休みひと月ほど経った頃、なぜ自分が適応障害となったのか、過去の日記からストレスの原因と向き合っていきました。

適応障害となった理由を業務上のストレスとひとくくりにせず、今回の休職に至ってしまった出来事を自分の中で清算させたい。

今後の人生で適応障害の再発やうつ病への移行を予防したいと考えたからです。

適応障害となった転職先では成果をあげようと自分自身の気持ちを押し殺していた

自身はもともと監査法人で約10年働いていたのですが、上層部の刷新がきっかけで事務所の方針が大きく転換。働きにくくなり今の会社に経理として転職しています。

転職を繰り返してキャリアアップするモチベーションはあまりなく、仕事上はむしろ保守的。

性格は和を重んじ生真面目で責任感があり、物事を突き詰めていくタイプだと自覚しています。

監査法人では社外から経理をチェックしてきましたが、転職後は社内から経理を自身で行うためこれまでとは立ち位置が変わります。新たに務めるこの環境に適応していこうと力が入っていましたし、自身のこうあるべきという意見を表に出さず押し殺していくことも多かったです。

会社の状況は過渡期だった

会社は過渡期でM&Aを繰り返していて社内の管理系の部署は比較的混乱している状態が続いていましたが、それでも入社から約1年程ははなんとか同僚たちとやってきていました。

自分を含め複数名が入社することで部署の戦力を強化されたこともあって上司のワンオペ状態だった経理業務を分散化、バラバラであった所属部署内でも積極的に声をかけて協力体制を築いていき、業務フローを整備し、体制も整えました。

後はこの状態をキープ出来ればと思っていたところに、グループ会社の管理システムの刷新が決定されたこと、グループ会社の体制を刷新することも決まり、管理部全体に大きな影響を及ぼすプロジェクトが発足、職場環境は一気に悪化していきました。

所属部署の状況は?

所属部署の状況を語る上で外せないのは直属の上司のことです。

上司は意見を明確に持っている一方でこだわりが強すぎるきらいがあり、タスク管理や感情のコントロールが苦手、それに加えて周囲には完璧を求める方でした。

上司の口癖は「完璧に」、「言葉は正確に正確に」、「○○すべき!」というのが鉄板で周囲に求めるレベルは高かったものの、ご本人はミスも多く、ミスが発覚する際には「記憶にございません。」と口にされるのがいつものこと。

上司は言っていることとやっていることの整合性が取れていない方で、そのズレは部署内だけでなく、他部署からも知られていて、なにかと周囲とのトラブルも起こしがちでした。

同僚のひとりはまともな引き継ぎもされなかった業務を任された際にトラブルを起こした結果、その上司から強く責められ威圧をされてしまうように…以降は関わりを少なく済むように配慮された方もいたのですが、上記の社内プロジェクト発足からはそうも言っていられません。

何かに付けて上司は特定の同僚を激しく叱責し、社内プロジェクトの業務の対応の収束がみえた4月〜5月にかけて、その同僚を含めて所属部署から2名の退職が決定。日常業務の崩壊が近づいていきました。

業務負荷とストレスが激増

後任の採用は上司が対応するもままならず、日常業務を業務委託で回していましたが、引き継ぎがうまく進まず、そのあおりを受け自身の業務も倍増していきました。

元々の日常業務も多かったのですが、社内プロジェクト対応の主要メンバーの対応、それに加えて上司から「これお願い!それと、かわりに謝っておいて!」と期限超過済みのタスクが唐突にメール転送で降ってくることが日常化していました。

それを受けて自分の業務予定もズレていき、長時間残業が常態化していきました。

働き方改革で残業時間の上限は労務部署でモニタリングされていて、自分の長時間労働が上司に伝わると、今度は仕事を振ったその直後に「早く帰って!」と詰められることもあり、ストレスが激増していました。

会社で自分の長時間労働が認識されても、業務量は増え続ける一方で表面上だけ労働時間が短縮を強く求められている状況です。

そのうちに自分の書いた文章が支離滅裂なことに気が付つようになり、頭が回らない状態を自覚。仕事のミスも増えていきます。なんとか仕事のきりの良いところまではやりきったのですが、胸の痛みも感じるようになり、退職直前の同僚から心配されたこともあり、これまで縁のなかったメンタルクリニックへ行くことにしたのです。

ストレス原因を振り返り

上記が時系列ベースのストレス原因の振り返りです。

改めて文章に書いてみると会社の状況と所属部署の状況が悪い意味でタイミングが合ったと感じています。

もしも

  • グループ会社の管理のシステム刷新が決定されるのが、あと一年でも遅ければ
  • 直属の上司がもう少し周囲とのトラブルを減らしてくれていれば
  • さらに上の上司から直属の上司へ注意がされていれば

組織拡大に伴い人員補充する余裕もあり、自分が適応障害となることもなかったではないかと思うのです。

自身の生真面目な性格も適応障害の一因で今後の改善の余地はあったとは思いますが、それ以上に職場環境の問題が大きかったと結論づけています。

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■あとがき
退職予定日まであと8日。

退職の挨拶メールに返信が届いた。上司たちのかる〜い返信を見て絶句。
こういう時さ、「いい感じの言葉、書いておこうよ。」と思いつつそっとメーラーを閉じる。