しくじっていた精神科医とのコミュニケーション

適応障害となり、病気療養のため職場を休職してから退職に至り、無職期間を11ヶ月がたったタイミングで再就職をする予定です。
振り返ってみると、しくじったことがあったと思っていてそういったことを振り返っていこうと思います。

精神科医の発言に振り回されすぎた

通院をしているメンタルクリニックの主治医は、比較的短時間の診断をされる方で体調の確認と働く意欲を質問をされます。

ただ、働く意欲の確認の際に「転職活動は?」と端的すぎる質問だったこともあり、自分は体調は優れないけれど早く仕事を探して働かないと…と、焦ってしまい、体調を無視して就職活動をしたところ一気に適応障害の症状が酷くなり体調を悪化させてしまいました。

後々になってみると、主治医のスタンスは薬を処方すればOKで、回転重視の診断、それと言葉が足りずコミュニケーションに難があるタイプ。

療養中なのですから、もっと自分の体調や都合を優先してやりとりしないといけなかったですね。

自分は鬱になるような弱い人ではないという思い込みが強すぎた

自分は鬱になるようなメンタルではない。そう信じていましたし、メンタルがしんどいから休む人を単にサポっている人だとすら考えていたほど、メンタル疾患に対して理解がありませんでした。

そして、適応障害と診断されてからも、なかなか自分がメンタル疾患となっている事実を認められなかったです。

今なら誰だってメンタルを病んでしまうことがある、自分の場合は合わない職場環境に無理やり適応しようとして、責任感と我慢強さが悪い方向にかみあってしまったから適応障害となったと分かるのですが…そういう風に思うことが出来なかったのです。

誰でもメンタルを病むことがあって、自分は適応障害になりやすい性格だともっと早く自覚出来たら良かったですね。

休職したら仕事モードの気持ちは切らして良い

また休職をしたばかりの頃に間違いだったと思うのが、仕事から離れたとしても、仕事モードを切らしてはならない。と考えていたこと。

  • 仕事に関連する資格試験の勉強(まぁ文章が頭に入らない…なら休めよ)
  • 体調が優れないのに図書館通いをタスクにする(つらいだけ…なら家で休めよ)
  • 義務感で旅行に行く(家族旅行、一人旅ともにしんどい…なら行くなよ)

特に2022年の間は、仕事を離れているのだからと、あえて自分自身にストレスを掛けるような行動をしていたように思います。本当に療養期間と割り切って自分に優しい生活を心がけられたのは、カウンセラーさんと契約し、日々の行動から変えていってからでした。

もっと早く、誰だってドロップアウトをしてしまうこともある、今は長い助走期間なんだ。と、心の底から受け入れられたら楽になれたと思っています。

適応障害になったのはしくじりだけど、価値観の変化が得られたことは大きい

これまで適応障害になってしくじったことをあげていきましたが、そんな出来事を通じて得られたものも大きかったです。

周囲が羨むような仕事は出来なくなったけれど、無職期間があっても生活に困っていないし、より自分のスタンスに合った新たな仕事が見つかっています。

また、疎遠になっていた友人関係も療養期間のうちに取り戻せたこと。合う人と合わない人がいて、絶対に近づいてはいけない人が明確になってもいます。

適応障害となって周囲への怒りや申し訳の無さ、自分自身が思うように働けない悔しさで押しつぶされそうな日々が続いて、周囲に心配をかけてしまったこともありましたが、その谷を越えて今はより自然体の自分を受け入れられるようになっています。

こういう実体験から、受け入れた価値観の変化は大きくてですね。なんだかんだこの療養期間は自分の人生に必要なことだったように感じているのですよね。